愛知西尾カイロプラクティック（整体・気功）/愛知西尾カイロ院長の思い2

○実習に入る前に
SLCAでは、実際に臨床実習に入る前に、色々な事を叩き込まれます。技術や医学的な知識はもとより、患者様への接し方や、治療家としての心構え、話し方、物事の見方など、数えきれないぐらいの事を学ばせて頂きます。特に私が苦労したのは、話し方でした。同じ言葉を話しても、話し手の感情の込め方で、感じ方が大きく変わります。テレビのキャスターやナレーターの方々を真似、何度も何度も練習を繰り返しました。

○練習相手は妻
　私の練習相手はもっぱら妻でした。妻は時間さえあれば、喜んで練習相手になってくれました。というのも、私の妻は、日頃から肩が凝り、マッサージチェアに座って肩をほぐしてからでないと寝付けないほど症状が酷かったのです。練習を繰り返す内、何回目という事はわかりませんが、「そういえば最近肩が全く凝らないし、マッサージチェアに座りたいと思わない。」と言ってくれたのが、治療家として一番最初の感謝の言葉でした。「自分にも治すことが出来るんだ！」と、自信を持ち、更に練習を積んでいきました。臨床実習に入るために、何度も何度も練習を繰り返し、SLCA代表の許可を頂き、晴れてやっと患者様を見させて頂けることになりました。

○初めての治療
　私の初めての患者様は、山田さん（仮名）と言います。私が配布したチラシを見てご来院下さいました。職業をお伺いすると、教職ということで不思議な縁を感じたものでした。実は私の妻が教員だったので、同じ職業の山田さんにも治っていただけるはずだと強くイメージすることが出来ました。山田さんは仕事柄PCでの作業が多く、腰や肩が辛いということでお困りでした。ご予約のお電話をいただいた際に、症状については詳しく伺っており、予行演習を何度も繰り返していたのですが、やはり実際に患者様を目の前にすると緊張し、喉がカラカラになってくるのがわかりました。「何度も練習したのだから、もっと自信を持て！」と何度も自分に言い聞かせ、その時の自分に出来うる限りの対応で、山田さんの症状に合わせた治療の説明をさせて頂きました。今まで色々な治療を受けられたということでしたが、「ここまで詳しい説明はなかった。」と喜んで頂くことができ、1週間後のご予約を頂いてお帰りいただきました。初めての治療で緊張し気を張っていたのか、とても疲れたのを覚えています。しかし、その疲れは不思議なほど心地の良いものでした。

○2回目の治療
　1週間が経過し、山田さんが2回目の治療のため、ご来院されました。経過をお伺いすると、「自分でも良く分からないんですが、あれから、物凄く調子が良いんですよ。本当に不思議ですね。」と驚いておられるご様子。治療効果が良い感じで出ている事に、私もとても安心しました。山田さんが不思議に思われておられるので、肩こりや腰痛の真の原因を取り除くと、今までと同じ生活をしていても、症状が気にならなくなるということを、私の妻の例を出して説明させて頂きました。同じ教職・同じような症状という事もあってか山田さんはとても興味深そうに聞いて下さり、納得もして頂けたようでした。そして今回も、更に良い状態になって頂く事が出来るよう全力で治療をさせて頂きました。

○初めての治療で学んだこと
この時、私は、辛い症状でお悩みの方には、同じような症状で悩んでいた方の体験談や感想などが、とても響きやすいという事を学んだのだと思います。SLCA代表が、常々仰られていた事に、「良い体験を沢山積んでください。」と言うものがあります。これは、このように治っていかれた方の良い経験を沢山積むことが、将来、他の患者様の希望になりますし、何より私の自信に繋がるという言葉だと理解できました。また、偶然とはいえ山田さんと妻が同じ教職だったことで、妻と同じようにきっと良くなっていくだろうと私自身が強烈にイメージできたことも良い結果につながった一つの要因かと思います。ですから、私は患者様を治療させて頂くときに、その患者様が楽になられ喜んでおられる姿をイメージしながら治療に取り組むようにしています。

4、修正の日々
～対応力を上げるための取り組み～

○数多くのキャンセル
　実習初期のころは、山田さんのように治療効果を感じて頂ける方ばかりではありませんでした。治療効果をほとんど実感して頂く事が出来ず、2回目の治療に来て頂くことが出来なかったり、キャンセルとなる事がしばしばあったのです。その度に、SLCA代表に相談や報告をさせて頂き、何が悪かったのか、何を改善すれば良いのか自分に問いかけるということを繰り返しました。この時期というのは、より自身を成長させるために、新たな自分を模索していたのだと思います。

○対応力を高めるために
　SLCAの治療技術にはとても素晴らしいものがあり、治療を続けていただきさえすれば、効果をきっと感じて頂く事が出来るのに、私の対応力の無さから、患者様に治療を続けて頂く事が出来なかったのです。言い換えれば、患者様の治る機会を奪っているということでした。 SLCAの治療は筋肉を揉んだりほぐしたりといった治療ではありません。患者様からしてみれば、「とっても不思議な治療」となるわけです。ですから、治療の前に、患者様に納得して頂ける形で治療内容の説明をさせていただく必要があります。私は、この説明するスキルがとても低かったのです。ですから、もう一度、妻や友人などに協力を仰ぎ、使う言葉や話し方などを修正していきました。そうしていくうちに、少しずつではありますが、治療効果を実感していただくことが出来、私を信頼し、通ってくださる患者様が増えていったのです。

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『5、貴重な体験　～好転反応と治療効果～』